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あれまぁ・・・ [雑記]

気付いたら、半年以上も更新ストップしてる!ダメじゃん、私。

書こう書こうと思いつつ。。。

「忙しい」を理由にしたくないけど、時間と自分に余裕がない。

というのも、必要に迫られて語学の勉強漬けの毎日なのです。

必然的に読書の時間が押しやられ、何か読もうかなと思う頃にはまぶたが重くなる。

電車で移動の時間も、今までの読書から語学の勉強時間になっています。

読みたい本は山積してその山は高くなるばかりなのに読む時間が取れないというジレンマ[ふらふら]

そのうちにその本の渦の中で溺れるんじゃないかしら[ダッシュ(走り出すさま)]

とにもかくにも読後の感想がアップできるように少しずつでも読書の時間を作る努力をしよう[パンチ]

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「ベートーベン 古典派音楽を完成したドイツの作曲家」 パム・ブラウン [作曲家の伝記]

満足度:★★★★
ベートーベン 古典派音楽を完成したドイツの作曲家 (偕成社)
                (伝記 世界の作曲家④) 
パム・ブラウン 著/橘高弓枝 訳

知っているようで知らなかったベートーベンの苦難の人生。
それは想像を絶するものであった。

音楽家の家系に生まれ、音楽の才能に恵まれていたが、家庭は貧しくいつも火の車。
父の体力低下や母の病気の悪化によって、若干14歳で子ども時代に終止符を
打たざるをえなくなり、長男として家族を支えるという重圧が彼のその後の人生にのしかかる。
それだけではない。
音楽家にとって致命的と思われる難聴や、病気が彼の身体を虫食み、
それらは表向きの彼の性格をも変えてしまったのだ。
恋愛に強く憧れて恋に身を焼くことがあっても、56年の生涯において結婚して
家庭を持つことはなかった。

不安、怯え、孤独、憂鬱、苦痛の叫び、死(自殺)、絶望・・・
しかしその苦しみの中から創造されたベートーベンの音楽にはあたたかさや力強さがあり
エネルギー、元気を与えてくれる。逆に私が励まされてるみたいに。
あたたかさにはベートーベン元来の優しさ・あたたかさが、
力強さには様々な苦難を乗り越えて雄々しく奮い立ったベートーベン自身が
反映されているのかもしれない。

 自分の音楽を通じて、人間には大きな可能性があること、強靭な精神力があれば、
 不幸な状況をものりきれることを、世間の人びとに示したのだ。(P.101)

踏んだり蹴ったりの境遇から数々の傑作を生み出したベートーベンは
やはり偉人であり、人間業を超える神の域に達した作曲家だと思う。
私も絶対音感持ってるけど、頭の中で音は描けるけど、その音を想像で構成して
耳で客観的に聴くことなく作品を完成させるなんて神業としか思えない。
演奏楽器が増えれば増えるほど、複雑になればなるほど至難の業ではないか。

苦悩の多かったベートーベンの波乱の人生を概観すると、作品ひとつひとつに
芸術作品としての特別な重みが感じられる。
ベートーベンのような人物こそ、まさに天才と呼ぶに相応しい人だ。
仕者のごとく、音楽のために命を授かり自らを捧げ、音楽のために生き抜いたベートーベン。
作品に込められた彼ののメッセージは、演奏する者、聴く者の心に強く訴えかけ
褪せることなく生き続けているんだな。
そう教えてくれた本でした。

 ベートーベンの心と音楽には、自由へのあこがれ、人間の尊さを信じる気持ち、
 あらゆる苦難に立ちむかっていく人間の勇気がみなぎっていた。
 みずからの悩みと苦しみの中から、ベートーベンは、もっとも美しいものを
 つくりあげたのだ。(P.177)

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☆ちっちゃい頃の宝物☆ [雑記]

080731_0933~0001.jpgピコリー絵本シリーズ。すごく心に残っています。
夢と、ささやかな母⇔私の思い出がい~っぱい詰まっています[プレゼント]
正方形10×10cmの手の平サイズの小さな絵本で、
絵がとっても素敵なんですよね☆
その上私が買ってもらっていた当時は、一冊80円という
驚愕のお値段。おねだりするにも気兼ねなくできる、
こんなにお手頃でこんなに素敵な絵本って今はもうないのかな?

この絵本があれば、いつでもどこでも良い子にしていてくれると学習した母が、
毎週一冊だけ、好きなのを選んでいいよって、買ってくれたピコリー絵本。
毎週一冊ずつ、増えていくのが嬉しかった私。
お出かけするときは必ず一冊、マイバッグ[カバン]に携帯。
読み終わっても、何度も何度も穴のあくほど読み返した記憶があります。
いつしかコレクションのようにシリーズほぼ全部を網羅していました。
それなのになぜだか手元に残っているのはこの一冊だけ。大変貴重な一冊です。
他のはどこにいってしまったんでしょう?すでに絶版になってしまった絵本のようですが、
もう手に入らないとなると余計に気になって。。。今度時間が出来たら捜してみよう!

子どもの時に読んだ絵本(の記憶)って、その子の人生に影響すると言っても
過言ではないぐらいすごく大切なもの、一生の財産だと思うんです。
そしてこの財産はお金と違って誰にも盗めないし、逃げていかない。
だから、母が私にたくさんの絵本を読ませてくれたように、
いつか私にも子どもができたら、たくさん与えてあげたいな。
大人になった今も忘れられない素敵なピコリー絵本を見つけ出してきてくれた母に感謝です。

080731_0959~0001.jpg


お母さんありがとう[もうやだ~(悲しい顔)]
面と向かって言うのはなんだか
照れくさいのでそっと感謝します 笑
母自身、このシリーズが気に入っていたようで[ぴかぴか(新しい)]
大人の心も子どもの心もつかんで
離さない絵本なのです[黒ハート]

              

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「犬と私の10の約束」 川口晴 [その他/か行]

満足度:★★★★★
犬と私の10の約束(文藝春秋)
川口晴


[犬]犬との10の約束[犬]
 (原典:犬の十戒)The Ten Commandments of Dog Ownership/Author Unknown 
 1 私と気長につきあってください。
   (Give me time to understand what you want of me.)
 2 私を信じてください。それだけで私は幸せです。
   (Place your trust in me.It's crucial to my well-being.)
 3 私にも心があることを忘れないでください。
   (Be aware that however you treat me I'll never forget it.)
 4 言うことをきかないときは理由があります。
   (Before you scold me for being lazy,
    ask yourself if something might be bothering me.)
 5 私にたくさん話しかけてください。人のことばは話せないけど、わかっています。
   (Talk to me sometimes.Even if I don't understand your words,
    I do understand your voice when it's speaking to me. )
 6 私をたたかないで。本気になったら私の方が強いことを忘れないで。
   (Remember before you hit me.I have teeth that could hurt you,
    but that choose not to bite you.)
 7 私が年を取っても仲良くしてください。
   (Take care of me when I get old.)
 8 私は十年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください。
   (My life is likely to last 10 to 15 years.
    Any separation from you will be painfull for me.)
 9 あなたには学校もあるし友だちもいます。でも私にはあなたしかいません。 
   (You have your work,your entertainment,and your friends.I have only you.)
10 私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。
   どうか覚えていてください、私がずっとあなたを愛していたことを。
   (Go with me on difficult journeys.Everything is easier for me if you are there.
    Remember I love you...)

涙が止まらない。涙なしには読めません、でした。
「泣ける本」って謳われるとチープな感じに思ってしまうけど、
この本は安っぽいお涙頂戴ものではなく、本当に素直な気持ちで泣けてくるんです。
成人した自分が一冊の本を前に顔をぐしゃぐしゃにして泣いている姿など
見られたら恥ずかしいけど。

私、本を読んでこんなに号泣したことあったっけ?
こんなに心から泣いたことあったっけ?
あったかくて、切なくて、でもやっぱりあったかい。
心にじんわりと染み入るあたたかさ。
キラキラした文体にも涙をそそられました。
内容は、犬とともに成長していく少女の姿を描いたシンプルな物語。

ある日、あかりの家の庭に突然姿を現した子犬。
一度は逃げてしまうものの、再び庭に現れる。
あかりはこの2度の出会いに運命を感じ、念願の犬を飼うことになる。
母の死と入れ替わりのようにやってきたソックス。しかし母の死後、
それは母がコンビニ店長からもらい受けてきた犬だった(迷い込んで
きたのではない)と分かり、うまく出来すぎだなーとも思ったけど、
何よりソックスとあかりを強く結ぶ、動物と人間の絆の美しさに感慨無量。
小さな命だけど、しゃべれないけど、犬にだって心や表情があるから、
胸がきゅんとして切ない。
私自身、目に入れても痛くないぐらい大好きだった愛犬を失った
経験があるので、完全に感情移入して読みました。

 「...人間の場合、出会ったたくさんの人からひとりを選んで一緒に暮らすようになる。
 でも、犬の場合は自分で選べないから、出会いイコール運命なんだよ」(P.78)

コンビニ店長のこのセリフが心にずっしりと伸し掛かる。
愛犬(くぅちゃん)とのいろんな思い出がフラッシュバックされて重なって、
あの娘は、私と出会って幸せだったのかな?と自問する。
この本は動物(犬)について考えるとき、向き合うときに、そばに置いておきたい一冊です。
あっ、、、ちなみに、自分はこの映画を見ることはないと思います。
本の中の写真だけでも十分泣いたし[もうやだ~(悲しい顔)]

 [ぴかぴか(新しい)]虹の橋[ぴかぴか(新しい)]
  動物は、死んだあと虹の橋と呼ばれる場所で暮らします。
  そこは快適で満ち足りているのですが、ひとつだけ足りないものがあります。
 それは特別な誰か、残してきてしまった誰かがそこにはいないこと。
  それがさびしいのです。
  草原で遊び回っている動物たちのうち一匹が突然遊ぶのをやめ、遠くに目を
 やります。
  一心に見つめるその瞳は輝き、からだはかすかに震えはじめます。
  その子は突然草原を飛ぶように走り出します。
  あなたを見つけたのです。
  あなたとあなたの特別な友だちは再会のよろこびに固く抱き合います。
  そして、あなたを心の底から信じているその友だちの瞳を覗き込みます。
  あなたの人生から長い間失われていたけれど、
  心からは一日も離れたことのなかったその瞳を。(P.201)


天国のくぅちゃんはどうしてるかな?
愛らしい顔、仕種、撫でたときの体温、手に感じる重さ、華奢で柔らかいからだに
艶々の黄金色に靡く毛・・・。
今でもその感触が自分の手の中に微かに残っているみたいで、
読後に一人しんみりしちゃいました。
今ここにいてくれたら・・・ぎゅっと抱きしめたい!!
“たくさんの幸せを運んでくれてありがとう[ハートたち(複数ハート)]
得意気に自慢の白い歯を見せて笑っている愛犬の写真に、私は心の中で話しかけた。


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「ドビュッシー 印象主義音楽をつくりあげたフランスの作曲家」 ロデリック・ダネット [作曲家の伝記]

満足度:★★★★
ドビュッシー 印象主義音楽をつくりあげたフランスの作曲家 (偕成社)
                    (伝記 世界の作曲家⑧) 
ロデリック・ダネット 著/橘高弓枝 訳


ドビュッシーに会ったこともないのに、彼の作品を聴いたり演奏したりする時に、
一種のノスタルジーに似た親近感を感じるのはなぜ?

独特なエキゾチックな響き。

パステルカラー調の絵画を見ているような見事な色彩感。

漂う空気、薫り。

ドビュッシーってどんな人だったんだろう?

そんな好奇心に駆られて偶々出会ったのがこの一冊。
あっという間に読めてしまったけど、きれいな絵や写真、用語の説明が
加えてあり、ドビュッシーの世界を概観するのには分かりやすくて持って来いだ。
子どもから大人まで読めるところもいい。
想像していたドビュッシー像とは違うところもあり意外な感じだったが、
様々なエピソードとともに作品を追うことで合点が行った!
なんだか嬉しい。ガッテン・ガッテン[ひらめき]
彼がジャワのガムラン音楽や東洋的な響きに感化され、それを好んで作品に
取り入れていったことなどはとても興味深い。ドビュッシーの前世は東洋人か!? 笑
だからかなー?だから、東洋人の自分は彼の音楽に魅惑されるのかな?

私の中で、ドビュッシー作品に対する意識の仕方、視点が変わった。
このことは大いに自分が演奏するときの足しになりそう。
西洋と東洋の響きを融合・共存させることで広がるドビュッシーの世界。
それはまさに“音の色の芸術”である。

もっと深くその真髄に迫るために、他の著者の伝記も読みたいと思った。

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