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「ドヴォルジャーク  わが祖国チェコの大地よ」 黒沼ユリ子 [作曲家の伝記]

06163246.jpg満足度: ★★★★★

ドヴォルジャーク わが祖国チェコの大地よ (作曲家の物語シリーズ 4)
黒沼ユリ子
リブリオ出版


近所のクラシック通のインテリおばあちゃんに薦められて読みました。
この本、超 ×2おススメ[exclamation]私からも、音楽を愛する方にお薦めしたい一冊です。

かの有名な交響曲「新世界より」、「スラヴ舞曲集」などを作曲した
ドヴォルジャークが、トニーク少年から立派な芸術家、ドヴォルジャーク博士に
なっていく波乱の人生を辿った伝記です。

初版は、今から25年以上前に刊行された古書ですが、
そんなことを微塵も感じさせない素敵な本でした。
これはもはや普通の伝記じゃないです。
私は、堅苦しい文章で書かれているような学問的な伝記を読むのは苦手ですが、
この本は何か可愛らしいお話を聞かせてもらっているような、とてもチャーミングな伝記でした。
それは、ドヴォルジャークという大作曲家が、まっすぐでピュアな心を持った
誠実な人物であったことはもちろん、著者黒沼さんの魅力的な筆致によるところも
大きいと思います。あまりにもきれいな表現で、思わずノートに書き留めてしまったぐらいです。
この本に出会えて幸せ[ハートたち(複数ハート)]

貧しい家庭に生まれたドヴォルジャークが、いかに強い意志を持って大好きな音楽への
道を開拓し、その信念を貫き通したか計り知れませんが、相当な努力家だったようです。
芸術家は、死後になって作品が評価されるということが多分にありますが、
その点ドヴォルジャークは生きている間に才能を認められ、絶賛された作曲家です。
華々しい活躍の裏では度重なる悲劇や苦労もたくさんありましたが、片時も努力することを
怠らず真摯な態度で音楽に臨む彼の生き様、人間性に、強く心を打たれました。

少年時代のことがかなり詳しく書かれていて、今でもトニーク少年の話し声が聞こえてきそうです。

ドヴォルジャークの音楽が大好きな方、一読の価値ありですよ!
読んだ後には、今よりもっと、彼の音楽が好きになること必至でしょう。
私もその一人です[るんるん]

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